創立30周年記念式典(2006年5月14日)


 平成18年5月14日、尾鷲市民文化会館(せぎやまホール)で、創立30周年を記念して式典を開催しました。

 ご来賓として、坂口力衆議院議員(元厚生労働大臣)、 三ツ矢憲生衆議院議員、中村博彦全国老人福祉施設協議会会長(参議院議員)、山下雅一三重県老人福祉施設協会会長、伊藤允久尾鷲市長、南 靖久尾鷲市議会議長の先生方が、お忙しい中お越しくださり、激励のお言葉を頂戴しました。

 また、多年にわたり、当施設の利用者へ四季折々の新鮮な食材をご寄贈くださった方々や、運営管理と設備の安全確保に留意され日夜を問わずご協力いただいた団体の皆様へ、感謝のしるしとして当法人より顕彰させていただきました。同時に、永年勤続者として精励した当施設の職員を表彰いたしました。

 創立30周年を機に、法人名称を「社会福祉法人 尾鷲長寿園」から「社会福祉法人 長茂会」へ改称をし、また一部施設名も併せて改称しました。 30周年をひとつの節目として、長茂会は今後もさらなる努力を重ねて、利用者の方々に喜ばれるサービスを提供してまいります。

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    衆議院議員
    元厚生労働大臣
    坂口力様 ご祝辞
    衆議院議員
    三ツ矢憲生様 ご祝辞
      
    全国老人福祉施設協議会会長
    参議院議員
    中村博彦様 ご祝辞
    三重県老人福祉施設協会会長
    山下雅一様 ご祝辞
    尾鷲市長
    伊藤允久様 ご祝辞
    尾鷲市議会議長
    南 靖久様 ご祝辞
    • 【伊勢新聞より】
      総合老人福祉施設「長茂会」が30周年
      尾鷲で記念式
      関係者1000人節目祝う
      尾鷲で記念式
      坂口氏、三ツ矢氏ら激励

      【尾鷲】尾鷲市南浦、総合老人福祉施設「長茂会」(世古祐臣理事長)の創立三十周年記念式は十四日、同市瀬木山町の市民文化会館であり、約千人の関係者が、同市最大の福祉団体の節目を祝った。これまで尾鷲長寿園としてきた名称は三十周年を区切りとして長茂会に変更した。

       世古理事長は「三十年前、県下初の軽費老人ホームを開園して以来、施設を拡充し、(市内の)十二カ所に施設や事業所を立ち上げた。利用者は当初の五十人から八百人に近くなり、職員も十三人から百六十人を超えた」とし「皆さんの温かい支援があったからこそだと感じている。市民と市のため、さらなる発展と充実を約束し、東紀州地域の福祉の一翼を今後も担っていきたい」とあいさつ。

        元厚生労働大臣の坂口力衆院議員が「三十年前は高齢者施設が認知されず、施設を造る時『地価が下がるからやめてくれ』と言われた地域もあると聞く。将来を見据え、努力を続けてきた長茂会には、県はもちろんだが、全国的な模範を示すことを願いたい」、三ツ矢憲生衆院議員が「この地域は国内平均より速く高齢化が進んでいる。なお一層の貢献を願いたい」と激励した。

      職場確保でも貢献

       伊藤允久市長は「東紀州地域の老人福祉事業の先駆者として発展してきた長茂会は、紀州地域では数少ない中小企業基本法での『中堅企業』。約百七十人を雇用し、地域経済が低迷する中、職場確保の点でも、大きな貢献をしている」と述べた。

       全国老人福祉施設協議会長の中村博彦参議院議員、山下雅一県老人福祉施設協会長、南靖久市議会議長が祝いを述べ、野呂昭彦知事と川崎二郎厚生労働大臣、前田肇百五銀行頭取、小林千三伊勢新聞社長らの祝電が披露された。

       長茂会は昭和五十一年創立。軽費老人ホームをはじめ、特別養護老人ホーム、ショートステイ施設、診療所、在宅介護支援センターなど尾鷲市中心部一帯で十二施設・事業所を展開している。

    • 【紀勢新聞(平成18年5月16日)より】
      先代理事長の偉業絶賛
      長茂会創立30周年盛大に祝う

       社会福祉法人「長茂会」=世古祐臣理事長=の創立30周年記念式典が14日12時30分から尾鷲市民文化会館で盛大に開催された。往年のグループサウンズコンサートを第2部のアトラクションに据えての式典で、一般市民の無料招待にオールドファン多数が詰めかけ、960席の大ホールはほぼ満席となり、式典では国の制度による老人福祉施設のすべてを完備した老人福祉のデパートの偉大さを共に再確認し、アトラクションでその緊張をほぐした。

      おみやげ付きに感激
      ワイルドワンズほぼ満席

       尾鷲長寿園を前身とする長茂会は30年前の昭和51年8月、先代の故・世古茂氏が社会福祉法人を創設し、翌年に第1号の施設となる軽費老人ホーム尾鷲長寿園を建ち上げた。その後、昭和63年4月特別養護老人ホーム、平成元年2月診療所、3年4月デイサービスセンター、7年2月ケアハウス、同4月在宅介護支援センター、9年3月特別養護老人ホーム増設、14年10月グループホーム、18年5月小規模多機能居宅と時代のニーズに応じた関連施設を次々と新設または拡充し、お歴々の来賓祝辞では老人福祉の先駆者たる先代の偉業を一様に絶賛した。  わけても平成8年1月、軽費老人ホームの火災が大きな痛手となったが、国、県、地方行政、そして多くの市民の善意の支援によって同年12月に早々と改築復旧したことで、今回の創立30周年記念式典は感謝の心をこめて市民参加型の催しとした。

       式典は世古祐臣理事長の挨拶で幕を開け、次いで食材提供協力者二名と協力業者五社に感謝状、勤続10年以上の職員二十三名に表彰状を贈呈した。

       そのあと来賓祝辞に移って元厚生労働大臣・坂口力衆議院議員、地元選出・三ツ矢憲生衆議院議員、全国老人福祉施設協議会会長・中村博彦参議院議員、三重県老人福祉施設協会会長・山下雅一氏、尾鷲市長・伊藤允久氏、尾鷲市議会議長・南靖久氏の順で六氏が祝辞を述べたが、代理は一人もなく、いずれも直々の祝辞とあって一般来場者も気を引き締めて静かに聴き入り長茂会の歴史とその業績を改めて認識した。

       第2部のアトラクションは13時30分の開演で、40年前の昭和41年にデビューしたグループサウンズの”ザ・ワイルドワンズ”がさっそうと登場。グループは昭和46年にいったん解散したが昭和56年に再結成、加瀬邦彦、鳥塚しげき、島英二、植田芳暁の四人のメンバーで「想い出の渚」「愛するアニタ」「青空のある限り」「愛することから始めよう」などのヒット曲があり、ジョークをまじえたお喋りやエレキの演奏などを織りまぜて明るくステージを彩り「昔の姿そのまんま」「面白くて楽しい」とオールドファンたちは手拍子を打って大喜びだった。

       また来場者全員には四日市の萬古焼のコーヒーカップと園のパンフレットが入った袋のおみやげ付きで思いがけないプレゼントに「ありがとう、来てよかった」と感謝感激のことばが聞かれた。

      世古祐臣理事長

       本日、創立30周年記念式典を、日頃よりご支援ご協力を頂いております皆様をお迎えして開催できましたこと、深く感謝申し上げます。

       思い起こせば、30年前、県下初の軽費老人ホームを開園して以来、昭和63年特別養護老人ホーム「スバル台」、平成元年「診療所」、その後「デイサービスセンター」、「ケアハウス」と、その時々の社会的要請に基づいた社会福祉施設を拡充いたしました。今月の1日に開園いたしました小規模多機能施設「よりあい」で12ヵ所の施設や事業所を立ち上げたことになります。創設者・故世古茂をはじめとする歴代役職員の努力への、皆様方のあたたかいご支援により、法人も大きく成長いたしました。諸先輩方の労を称えると共に、それを受け継いだ者として、更なる発展と充実を皆様方にお約束いたします。

       当法人の施設を利用されている方々も、当初50名様から始まり、現在では約800名近くの方々が、それぞれの施設を利用していただいております。また当初は13名の職員によるスタートでしたが、現在では160名を越える職員が働いております。当法人が担うべき責任を、肝に銘じ、今後も頑張って行く所存でございます。

       平成8年1月3日には、軽費老人ホーム尾鷲長寿園が火災にみまわれましたが、その復興には、多くの方々の暖かいご協力を頂くことができました。本当にありがとうございました。

       軽費老人ホームの再建が叶ってから、早いもので10年になろうとしております。福祉の世界を取り巻く激動の状況下、当法人は、関係行政機関の皆様方、そして地域の福祉施設関係者の方々のご協力を頂き、東紀州地域の福祉の一翼を今後も担って行く所存でございます。どうか皆様方の変わらぬご支援ご協力をお願い申し上げます。

       尚、30周年を節目に、社会福祉法人尾鷲長寿園の法人名称を長茂会と改名させて頂きましたことを、この場でご報告させて頂きます。

       これを以って、開会の挨拶とさせて頂きます。本日はまことにありがとうございました。


      伊藤允久市長

       本日は社会福祉法人長茂会30周年記念式典にお招きいただき、感謝申しあげますとともに、老人福祉事業に携わっての長茂会30周年、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。

       昭和51年に先代の理事長でありました世古茂さんが、社会福祉法人尾鷲長寿園を設立され、翌、昭和52年6月に軽費老人ホーム「尾鷲長寿園」を建設、昭和63年には、特別養護老人ホーム「スバル台修路」を建設されました。

       以来ケアハウス「きらら」をはじめ、認知症グループホーム「わらべ」など、数々の老人福祉関連施設を建設・運営されるなど、東紀州地域における老人福祉事業の先駆者として、それぞれの時代における地域ニーズを的確に把握された福祉事業を展開しておられます。

       また、介護保険制度が始まってからは、在宅高齢者を対象としたデイサービスをはじめ、在宅介護支援センターを設置されるなど、過疎高齢化の進む本地域で高齢者福祉事業に邁進してこられましたことに、深く感謝の意を表します。

       ほかにも、長茂会様について特筆すべき点が何点かございますが、先ず、副理事長をはじめ管理職の方が率先して全国福祉職員研修会などを受講されており、また福祉施設ではほとんど例のない品質管理ISO9001をいち早く取得され、質の高い福祉施設を365日24時間体制で提供していただいている点であります。

       また紀州地域では数少ない中小企業基本法における「中堅企業」に位置づけられており、現在、170名を雇用され、そのうち正規職員が150名余りと、地域経済が低迷する中、新たな職場の確保と言う点においても、素晴らしい貢献をされていることに深く感謝申し上げる次第です。

       最後になりましたが、社会福祉法人長茂会様が今後とも地域福祉を牽引していただきますとともに、益々ご繁栄されますことを祈念し、お祝いの言葉とさせていただきます。

    • 【南海日日新聞より】
      高齢者福祉にエール
      衆参議員ら900人
      長茂会30周年記念式典

       社会福祉法人「長茂会」(世古祐臣理事長)の創立30周年記念式典が14日午後、尾鷲市民文化会館で開かれ、関係者や来賓、市議、一般市民ら約900人が来場。協力業者への感謝状贈呈や永年勤続表彰があり、来賓が祝辞を寄せて30周年を祝った。

       ステージには坂口力衆議院議員(元厚生労働大臣)、三ツ矢憲生衆議院議員、中村博彦参議院議員(全国老人福祉施設協議会長)、山下雅一県老人福祉施設協会長、伊藤允久市長、南靖久市議会議長の来賓6人と長茂会の上村隼右、稲葉稔、神保幸子、久保等、山野良生の各理事が並んだ。

       世古理事長は「思い起こせば、30年前に県下初の軽費老人ホームを開園して以来、その時々の社会的要請に基づいた社会福祉施設を拡充してきた。今月に開園した小規模多機能施設『よりあい』で12カ所の施設や事業所を立ち上げた。歴代役職員の努力と多くの温かい支援で法人も大きく成長。それを受け継いだ者としてさらなる発展と充実を約束し、今後も東紀州地域の福祉の一翼を担っていきたい」とあいさつした。

       来賓祝辞で、坂口衆院議員は「故世古茂さんは将来市民に役立つと見込んで施設を開所した。お年寄り一人ひとりに暖かく手を差しのべる姿を見て尊敬の念を持った。この道の先達として、これからも指導的立場で範を示してほしい」、三ツ矢衆院議員は「30年間、民間で事業を続けてきたことは大変なこと。地域の高齢者福祉に貢献してきた。高齢化が進み、これからは高齢者が安心に安全で暮らせる環境をどう確保できるかにかかっている。長茂会の入所者は一様に明るい。これは関係者が親身になって接し、安全な環境づくりをしている成果。これからも高齢者福祉のために貢献してほしい」と述べた。

       伊藤市長は「長茂会は東紀州の老人福祉事業の先駆者として、それぞれの時代の地域ニーズを的確に把握した福祉事業を展開している。介護保険制度が始まってからは在宅高齢者を対象としたデイサービスをはじめ、在宅介護支援センターを設置するなど過疎高齢化の進むこの地域で高齢者福祉事業をまい進してきたことに深く感謝している。現在、170人を雇用し、地域の新たな職場の確保でも素晴らしい貢献をしている。今後も地域福祉をリードしてほしい」とエールを送った。

       南議長は「長茂会の地域貢献の高さは尾鷲市だけにとどまらず、東紀州の高齢者福祉には無くてはならない存在。地域にとって在宅福祉と施設福祉の両面を持ち合わせた長茂会の行動力は高齢者福祉に大きく寄与している」と話し、「今年の成人式で長茂会に勤務している新成人の意見発表で『わたしは人生の先輩であるお年寄りのお世話ができることを誇りに思う』と力強く述べた言葉が今も鮮明に記憶に残っている。30周年を一段と飛躍の年として、今後も市の福祉向上に協力を」と祝辞を寄せた。

       第2部のアトラクションで、加瀬邦彦とザ・ワイルドワンズが楽しいステージを披露した。グループサウンズやフォークソングのメドレー、新曲、ヒット曲の「想い出の渚」などを次々と演奏。来場者の年齢層は高く、懐かしい曲目に合わせて口ずさむ姿も見られた。

       曲の合間に楽しいトークがあり、会場は笑いに包まれた。メンバーが客席に下りて来場者と握手を交わしたり、ステージと客席の掛け合いもあってショーを盛り上げた。