ミャンマー実習生、27名着任しました。

9月9日、スバル台3階ホールにて、8月に赴任したミャンマーからの実習生たちへの歓迎会を行いました。ミャンマーからは初めての職員たちとなりますし、さらに一挙に27名という人数規模からの開催です。
地域の方へのお披露目ということで、紀北町からは社会福祉法人ふらここ保育園の東豊理事長(県議会議員)、尾鷲市からは、老人クラブ連合会の大西正隆会長、婦人の会連絡協議会の塩津史子会長にご臨席いただきました。また、ミャンマーから職員たちを招いていただき、今も丁寧にお世話いただいている東海ドリームの堀博人社長にもご出席いただけました。法人からは、役員、元役員、職員たちが出席しました。報道関係は、南海日日、紀勢新聞、中日新聞、ZTVから取材がありました。
理事長挨拶と訓示から始まり、ミャンマーへ二度行かれたことのある東豊県議からの激励、石塚事務局長によるミャンマー職員たちを招くまでの経過報告、新人職員代表からの謝辞と続き、新人職員一同の記念撮影を行いました。元法人顧問の塩谷龍生先生の音頭による乾杯でしめ、ケーキや果物での歓談となりました。役員による尾鷲節披露、カラオケも盛り上がりました。


- 南海日日(2024年9月11日)より
- 介護現場での活躍に期待
長茂会受け入れ ミャンマー実習生
尾鷲市南浦の社会福祉法人長茂会(世古祐臣理事長)は9日、特別養護老人ホームスバル台で、ミャンマーから受け入れた実習生27人の歓迎会を開き、役員や職員らが介護現場での活躍に期待を寄せた。
実習生はいずれも女性で19歳から27歳。3年間の技能実習生17人が8月2日、四日市市で1カ月の日本語研修を終えて着任し、業務に就いている。5年間の特別技能実習生10人は同23日に到着。実習生は各施設に振り分けられ、食事の介助やおむつの交換などの介護業務に従事する。
長茂会はこれまでインドネシアの研修生をはじめ、フィリピン、ベトナム、バングラデッシュの人材を雇用して育ててきた。現在はベトナムの6人が実習中で、ミャンマーからの受け入れは初めて。
今回は人口減少に伴う介護人材不足を解消するため、同会理事の提案でミャンマーからの人材受け入れを決定。昨年11月に現地で応募者52人を面接し、技能実習生17人を採用。今年2月にオンライン面接で応募者30人から10人を特定技能実習生として採用した。
世古理事長は「皆さんを待ち望んでいた」と歓迎。家族と別れて来日し、不安や希望の中で長い人生を歩んでいく中で、「目の前の仕事に真面目に取り組んで一人前になってほしい。皆さんにはそれぞれの夢があるだろうが、目の前の仕事を成し遂げることが、その後の人生の自信になる。一つの仕事をマスターすれば、それが大きな土台となる」と激励した。
その上で、「長茂会の立派な職員になってほしい。それは常に利用者の立場に立って考えること。いろいろな判断や行動の場面では『どうすれば一番利用者のためになるか』と考えてほしい」とし、「皆さんには大きな期待を寄せている。日本に来てくれてありがとう」と述べた。
実習生を代表してティン・ティン・ルインさん(22)が、多忙な業務の中での歓迎会開催に礼を述べ、「私たちはみんな頑張ります。長くここで働きたいのでいろいろ教えてください。よろしくお願いします」と日本語であいさつし、大きな拍手を受けた。
長茂会側は役員や元役員ら19人と職員らが参加して歓迎。軽食を取りながら懇談し、役員による尾鷲節披露もあった。
同会は「ミャンマーのお国柄なのか優しい人ばかり。故郷を離れ日本での生活は不安も大きいと思うが、働きやすい環境づくり、生活面、仕事面でできる限りの支援をする。長く日本で、長茂会で働いて将来を担う人材に育ってほしい。彼女たちの若い力に大いに期待している」としている。
理事長挨拶より(新入職員たちへの訓示部分)
さて、新入職員の皆さん、私たちは、皆さんを待ち望んでおりました。皆さんは、家族と別れ、お国を離れ、日本にやってきました。不安と希望の中から、これからの長い人生を歩んでいきます。まず、私が皆さんに申し上げたいことは、目の前の仕事に真面目に取り組んで、一人前になってください、ということです。皆さんは、いろいろな夢を持っていると思います。しばらく日本で働いたら、お国に帰ってこんな仕事をしようと思っているとか、あるいは、長く日本に住み、別の仕事もしてみたいとか。しかし、どのような方向へ向かったとしても、今、目の前にある長茂会での仕事を成し遂げることが、その後の人生の自信になります。若い時に、ひとつの仕事をマスターできれば、それが大きな土台となって、その後、別の仕事に変わっても成功することになるのです。
せっかく、日本までやってきたのですから、長茂会の立派な職員になってください。立派な職員になるには、どうすればよいのか。それは、常にご利用者様の立場に立って考えるということです。いろいろな判断や行動の場面で、「どうすれば、一番、ご利用者様のためになるのか」という考え方を持っていれば、立派な職員になれます。なぜなら、長茂会の目的は、「ご利用者様の生活をよりよくすること」にあるからです。長茂会の目的に合った考え方や行動の出来る人こそ、立派な職員なのです。
日本は、たいへんな人手不足です。介護はもちろん、あらゆる分野で、今が最も深刻な時期です。人数の問題だけではありません。高齢化した社会では、これまで築き上げてきた技術を引き継いでいくことも、難しくなりました。いずれは、AIやロボットといった技術の進歩によって、これまでのような人間の手による労働を中心とした社会から離れ、新しい世界を迎えることになります。今は、夜明け前の最も暗い時間帯です。だからといって、今を耐えるだけで、時間をやりすごしているようでは、新しい世界を明るくすることはできません。人間の手によって、これまでのように技術やサービスへの努力を継続することが、新しい世界を明るいものにします。
私たちは、皆さんに大きな期待を寄せています。皆さんのエネルギーと真剣な姿勢こそが、技術や文化を引き継いでくれるからです。皆さんこそが、長茂会50年の伝統を引き継ぎ、困難な時代を乗り越え、来るべき世界を明るくしてくれる長茂会の中心戦力です。
日本に来てくれてありがとう。長茂会に来てくれて、本当にありがとう。どうか、よろしくお願いします。
